良縁祈願
世界遺産の上賀茂神社(賀茂別雷神社)は、京都ではとっても有名な神社なので、私が紹介しなくてもあちこちの情報がありますね。他府県の京都通の人のほうが良く知っているかもしれません。
この上賀茂神社の第一の摂社である、片山御子神社(片岡社)にお詣りしました。
上賀茂神社はその名前の通り、賀茂川の上流にあります。なので、京都駅からは少し離れています。背後はもうすぐに山手になっていて、世界遺産にふさわしい自然が残っているところです。
私は、堀川通りを上がって(北に向かって)行くバスで、御園橋(みそのばし)まで行きました。
御園橋を渡ると、京都市バス「上賀茂神社前」のバス停があるロータリーです。すぐ後ろに一の鳥居が見えますね。
一の鳥居です。ど~ん、と重量感があって地震でもびくともしないような威厳がある鳥居です。
鳥居から続く参詣道は、真っ白でとても気持ちよく歩けます。
二の鳥居にやってきました。本格的に境内という雰囲気です。
境内の案内図です。とても広くて、摂社、末社がたくさん鎮座されています。
今日は何かイベントがるようで、イスがたくさん並べられていました。
「ならの小川」を渡って、本殿のある奥の方に進みます。
舞殿です。
片山御子社
本殿前を通り過ぎて、山手の方に行くと「片山御子社」があります。
「片山御子神社(片岡社)」は、賀茂別雷神社(上賀茂神社)のご祭神、賀茂別雷大神の母である「玉依比売命(たまよりひめのみこと)」を祀っている神社です。
屋根には二葉葵のご心紋があります。
「玉依比売命」は女性の守護神であり、縁結び、子授け、家内安泰のご神徳があります。
「玉依比売命」は瀬見の小川で川上から流れてきた丹塗り矢を持ち帰り、寝床の近くに挿して置くと、みごもって男の子を生みました。これが、賀茂別雷大神の誕生であり、子授けのご神徳のよりどころなのでしょう。
ものすごい数の絵馬が奉納されています。良縁祈願のご神徳がうかがわれます。
この鈴がとってもいい音色を聞かせてくれます。
ハート形の絵馬という人もいますが、葵の葉っぱをかたどった絵馬です。とってもきれいな絵馬ですね。「縁むすび」の字もまぶしく、ホトトギスと紫式部が描かれています。
紫式部(Lady Murasaki)
紫式部も、ここに足しげく通ったという記録が残ってます。
静かに流れる「ならの小川」です。その前に、紫式部の歌碑があります。
賀茂に詣でて侍りけるに、人の、時鳥(ほととぎす)鳴かなむと申(まう)しける曙、片岡の梢をかしく見え侍りければ
ほととぎす声まつほどは片岡のもりのしずくに立ちやぬれまし 紫式部
新古今和歌集 巻第三 夏歌 191
「郭公(ほととぎす)の声を待つ間はずっと、あの片岡の森の梢から滴る朝露に立ちぬれていようかしら。」
ストイックな紫式部が大好きです。とっても上品な方ですよね。
上賀茂神社はとっても有名なので、ガイドブックにでかでかと載ってます。最近は女性向けのガイドブックに、この片岡社も載ってることが多いです。紫式部も通い詰めた片岡社にお詣りして、良縁、子宝、夫婦和合のご利益にあずかってください。
アクセス
- 京都市バス「上賀茂神社前」下車、徒歩3分