佐久島の二日目は雨
いつも通り朝4時ごろに目が覚めました。周りが真っ暗だったので、5時ごろまで布団の中でゴロゴロとして、日頃できない惰眠をむさぼりました。
6時から朝の散歩に出かけました。雨はぽつぽつ降ったりやんだり。「大浦海水浴場」の防波堤の先まで歩きました。ほぼ傘なしで歩けましたよ。
「カモメの駐車場」です。野鳥が来てますね。
よく見ると、本物の鳥が混じってました。
佐久島小中学校です。朝早いのと、今日は土曜日なのでお休みなのでしょう。ひっそりとしています。
またまた「なぁ~ん」がいます。狛猫のようにドアの左右でお見合いしてます。
「イーストハウス」です。白が目立ちますね。土曜の朝ということもあってか、島のあちこちめぐりましたが、ひっそりとしていました。
朝ごはんです。朝一番から、でっかいカニがお味噌汁の中にで~んと入ってます。やっぱり海沿いはいいですね。食べきれないほどありますよ。
沖縄は暴風雨だとTVでやってます。先週も台風が来ましたが、二週続けてというのは嫌ですね。災害が起こらねばいいのですが。今年は夏の間中、台風が少なくてよかったのですがここにきて外れくじですね。
散策開始
民宿「ちどり」さんに別れを告げ、二日目の佐久島探索開始です。たまに、ぽうぽつと雨が降ります。でも、ザーッとは降らないのであまり気になりません。晴れの方が好きですが、雨の日には雨の日なりの出来事が起こるので、結構好きです。
いきなり「なぁ~ん」に出会いました。毛並みつやつや、りりしい歩き方です。
まずは、弁天島に行ってみましょう。離れ島ですがコンクリートの桟橋がつながってますので、佐久島の本島から、海が荒れてなければ歩いて渡れます。
正式には「筒島」と言うそうです。
桟橋の手前に、祠がありました。「サンカク」と名付けられていて、後ろから光が差し込むようになっています。
桟橋です。今は海が静かなのでいいのですが、明日の台風の時などは当然渡れないでしょう。桟橋の上で釣りをしている人がいました。今日は風もそれほどなくて、まだ台風が近いと感じさせる要素はありません。
この島にはだれも住んでいません。弁天神社や弘法さんの祠があるのみです。桟橋を渡り切ると、弁天神社への上り道です。
登り道の一番上に鳥居があります。しめ縄がとても立派ですね。
手水舎です。手水鉢自体は新しそうです。
真正面の鳥居は奥の院につながる道で、弁天さんは画像の左手にあります。
佐久島の弁天さんです。
正面から。どっしりとしていて屋根が大きいですね。
「願い石」を奉納しましょう。この木箱の中に願い石があります。願いがかなったときに奉納する「お礼石」もありますのでお間違いのないように。
この願い石の裏側にお願い事を書いて奉納します。絵馬と同じですね。
願い石の奉納場所です。「願い事」が叶ったら、お礼石にお礼を書いて奉納します。お礼石の奉納場所もあります。
武田信玄が兜を置いたという「兜岩」です。
先ほどの鳥居の奥には弘法さんの祠があります。
左手に進むと、「奥の院」があるのでこちらもお参りします。
「奥の院」の向かい側には「大黒天」がいらっしゃいます。半島の先をぐるっと一周するように回って、元の弁天さんのところに戻ってきます。
弁天さんの矢代の竜です。
桟橋の方に戻ってきました。昔は、船でこちら側にわたっていたのでしょうね。船着き場のようになっています。
一色港に向かって、フェリーが出航していきました。とっても早いですね。あっという間に通り過ぎていきました。
アポロ
またまた、アートオブジェクトです。弁天さんの桟橋のすぐ東にあります。
人類の月着陸をリアルタイムで見ていた世代には感慨深い名前です。
見えてきました。確かに宇宙船のような雰囲気ですね。
中に入ることができます。
中からの眺望。天気が良ければ青い海が望めます。
屋根にはキューポラのような出窓があり、その下に立つとちょうど頭がその中に入って、窓から外が見えます。
こんな風に見えます。
出入口は狭いです。
ちょっと入りにくい人もいるのではないでしょうか。私もリュックサックが引っかかってなかなか入れませんでした。
中でゆっくりと休憩できました。
神社仏閣
さて、「ガイドブックに載らない京都」としては、やはり、神社仏閣は外せません。京都の神社仏閣はたくさん紹介してきましたが、府外の神社仏閣の紹介は少ないので、順番に回ってみます。弁天さんは行きましたので、少しずつ北に向かっていきます。
「Cafe&BAR じょえる」の前で「なぁ~ん」が猫なで声を出していました。
「阿弥陀寺」の前の観音堂です。指定有形文化財の「如意輪観音菩薩像」があります。
残念ながら中は見られません。
「覚林山阿弥陀寺」です。
本堂前には「なぁ~ん」が、番をしています。
こちらも中は見られないようです。
逆光になってしまいましたが、屋根には獅子の飾りがあります。
八劔神社
今度は、昨日横を通り過ぎた「八劔神社(はっけんじんじゃ)」です。
ここもしめ縄が立派ですね。島内の自動車はほぼ軽自動車でした。道が狭いのと、人をたくさん載せるということもあまりないのでしょう。
結構大きな神社です。
昭和63年に解体修理をされたということで、比較的きれいなまま保たれています。
どっしりと重量感のある屋根です。海が近いので風対策なのでしょうか。
神額です
とても複雑な形をした瓦です。
ご神体などは拝観できませんね。ちょっと残念です。
Cafe OLEGALE(オレガレ)
またまた、「カモメの駐車場」を通ります。
風が北の風になっているので、昨日と方向が逆になってますね。
お昼ご飯は「Cafe OLEGALE」さんでいただきました。
店内にはいろいろな掲示や、展示があります。
昭和レトロもあります。
お箸立ては懐かしい牛乳瓶です。
「大あさり丼」をいただきました。ほかのお店では、親子丼のように卵を使っているのですが、ここでは、タルタルソースと醤油たれが掛けられていて、キャベツの千切りがとてもマッチしています。ちょっと洋風の「大あさり丼」ですね。
崇運寺
島の西地区に来ました。
「崇運寺」です。ここも閉まっているので拝見できませんでした。
崇運時から見た弁天サロン。黒壁が印象的ですね。
「波ヶ崎(なんがさき)」にある、タイル張りのかわいい灯台です。島の一番西の端にあたります。ここから、西側の海岸を北に向かって歩きます。昨日通行止めで行けなかった、アートオブジェの「空の水-山」、「白山社」に違う道からアプローチします。
西海岸沿いにある「コウボウノコシカケ」弘法さんの祠です。
横に穴があって弘法さんの像がありました。
白浜から山へあがって、「白山社」を目指します。
途中に「すわるとこプロジェクト」のオブジェがありました。
その横で、桜が咲いています。
やっと来ました。「白山社」の鳥居です。
「白山社」ですが、こちらも中は見えません。
「空の水-山」
アートオブジェです。
昨日は道が通行止めで、ここへ来られませんでしたが、今日は違う道からやっと来れました。
天気の加減でちょっと見えにくいですね。金属の輪が連なっています。
山道でも祠があります。
色々なデザインがあるので、八十八か所巡りも面白そうですね。
雨の「おひるねハウス」
ぽつぽつと雨が降りますが、「おひるねハウス」にやってきました。
当然、誰もいません。またまた、貸し切り状態です。
ごそごそと、3階まで登って海を見ます。ぽつぽつと雨が降りますが、静かな海です。
雨だれを見ていると眠たくなって、うとうとしてました。最高の雨宿りです。お昼寝は何も晴れの日だけのものではないですね。「おひるねハウス」で雨を体験してそう思いました。
広くもなく狭くもなく、ちょうどいいスペースです。海を見ながら、ぼーっと自分の日常を振り返ってました。収入は少ないですが、毎日三度の食事にありつけて、たまには旅行ができるという、とっても幸せな生活が送れています。自分はとっても恵まれているのだと実感しました。
再訪
少しお昼寝したので、おなかが減ってきました。カフェ「百一」さんに行きましたが、本日は午後3時から開店と張り紙があったので断念。午後3時はフェリーに乗る時間です。
「百一」さんの隣にある「ガリバーの目」ですが…
故障中の張り紙が。残念。
さて、「百一」さんが開いていないので、おやつをどうしようかということで…
「Oyaoya cafe もんぺまるけ」さんに再び伺いましたよ。「Oyaoya」とは「お野菜、おやつ」のOyaoyaだそうです。
「なぁ~ん」のかわいいカップ。「西尾抹茶投入オーレ」
こちらもいいですね。「オーガニックコーヒー」をいただきました。
「OyaOya 3種もり」です。「芝ドラ」「島天草の水羊羹」「紫イモの鬼まんじゅう」とどれもおいしかったです。自家製や島の作物にこだわって作っていらっしゃるので、本当の自然な甘さで好感が持てます。
お店のマスコット、「くろすけ」です。今回の旅行は、最後の最後まで「なぁ~ん」に縁がありました。
西港フェリー乗り場
あと20分ほどでフェリーが来ます。
「日本の原風景が残る島」なのですが、そのためには多くの人々の努力があります。
松岡徹さんの「佐久島歓迎 地福開円満」です。西港から上陸したらまずはここですね。
フェリー用の桟橋です。なんか小さくて、かわいいですね。
フェリーがやってきました。
さよなら、佐久島。何もかも大満足で島を離れます。
本土に到着です。台風が近づいてますが、三河湾の中なので、それほど揺れませんでした。
一色港フェリー乗り場です。明日29日は台風なので、終日フェリーは運休しますとアナウンスされてました。もう一泊していると、月曜日の仕事に行けないところでした。でも、そんな不可抗力で仕事を休んで、島の「台風」を経験するのもいい勉強になるのかなと思いました。
旅行はやっぱり楽しいですね。私は観光で訪れたので、楽しい、きれいな島を見ただけなのでしょうが、住人の方々は自分の仕事をしながら、同時に島おこしに取り組むというとても大変な生活をされています。そんな苦労をしても、取り組む楽しさがあるんでしょうね。島の人々と会話していた時の笑顔や明るい表情が印象的でした。
アクセス
- 一色港からフェリーで約20分 大人片道¥820-