路傍の地蔵尊
圓山公園から高台寺の方に歩いていくと、長楽館を超えて、大雲院の東側の角にあります。
なんのことはない、お地蔵さんです。
新しい石碑ですね。
ご由緒書きも新しいです。
織田信長の子信忠の菩提を弔うために建てられた大雲院が、四条河原町の高島屋のところにありました。昭和48年に高島屋が増床することになり、大雲院はこの地に移転しました。その後、16年かけて本堂や、有名な祇園閣が建築されました。
「圓山地蔵尊」は平成2年に「大雲院」の落成を祝って「京都自治経済協議会」などから奉納されたものです。
今も昔も、都市の開発に伴い、いろいろなものが移転したり無くなってしまったりしています。財力のある神社仏閣は、移転ということになるのでしょうが、消えていってしまうものもあって、寂しいですね。
京都の観光名所なので、とても人通りの多いところなのですが、立ち止まる人もなく、地蔵尊はひっそりと人々の流れを見つめています。
アクセス
- 京都市バス「祇園」下車、徒歩8分