静かな寺町通り
「寺町通り」を歩いていると、歩道のわきに何やら石のオブジェが並んでいます。腰掛にも見えるし、なんだろな。
このオブジェは、「寺町通り」の丸太町と二条の間に点々と続いてます。
御影石なのでしょうか。上面はつるつるで、夏はひんやりしてそうですが、この寒い冬には氷のように見えます。
その中で、一つだけ変わったオブジェが「夷川(えびすがわ)通り」を上がった寺町筋の東側歩道にあります。
駒札もあります。
「碁盤」を模したオブジェです。
「本因坊旧跡駒札」と書かれていますね。
ここで、碁が打てそうです。
駒札によると、ここは「本因坊発祥の地」だそうです。昔ここにあった「久遠院寂光寺」の塔頭である「本因坊」に住んでいた僧侶の「日海(にっかい)」は、信長や秀吉の時代から囲碁の名人として名高く、江戸幕府の時代には徳川家康の命令で寺を弟子に譲って、本人は「本因坊算砂(さんさ)」と名乗り幕府の「碁所」を任されたそうです。
「本因坊」の名前は世襲されていましたが、現在では選手権制の「本因坊戦」の勝者が名乗るそうです。
「本因坊」の旧跡に建っているおうちがこれまたいい雰囲気なんですよ。昭和の雰囲気がプンプンします。玄関のガラスの引き戸が良いですね。
この郵便受けも懐かしいです。
京都の町を歩いているといろいろな発見がありますし、いまだに残っている名もない明治、大正、昭和の町並みが風情があって、とてもいいですよ。
アクセス
- 京都市バス「京都市役所前」下車、徒歩5分