薬問屋の二条通り
ニュースなどでは、平成30年度の薬価改定がもうじき行われて、1.3%程度引き下げられるとかの報道がありましたね。多くの日本人がお世話になっている薬ですが、そんな薬にも神様がいらっしゃいます。八百万の神とは言ったもので、今回は「薬祖神祠(やくそじんし)」を訪れました。
「薬祖神祠」は二条通りの、「両替町通り」と「室町通り」の間にあります。「二条通り」もどちらかと言えば狭い通りです。
昔から、「二条通り」は薬屋さんや薬の問屋さんがたくさんあった通りです。現在は、製薬会社が巨大化していろいろな会社を吸収合併してしまい、また、チェーン店のドラッグストアが急成長しているので、「二条通り」の薬屋さんも減ってしまいました。
その薬屋さんたちが、昔から祀っていた「薬祖神祠」という神社です。
「二条通り」に面して、細長く奥に続いています。
「薬祖神祠」と、立派な石碑が立ってます。
神額にも歴史がありますね。
この写真でお分かりになりますか。車が亡霊のように映ってますね。神社の中に。
実は、一の鳥居のすぐ後ろがガラス張りになっていて、中に入れないようになっています。上の画像はガラス越しに中を撮った写真です。車が映っているのでガラスがあるのがわかると思います。
ガラスの向こうの奥の方にもう一つ鳥居があって、そのまだ奥に本殿があります。中に入れないのがちょっと残念ですね。
灯籠や狛犬が見えますね。ガラス越しに…
実は、前のガラスと、次の鳥居がある外の空間の間は建物になっていて、上の画像のように「唐神輿」や「神農像」が展示されています。
「神農像」です。ヒポクラテスもあるのですが、ガラスの反射で全然写真が撮れません。時間を変えるか、偏光フィルターが必要ですね。この「神農像」は、宇治市の「黄檗山万福寺」の「隠元禅師」が持ち込んだものとされています。
「正面がガラス張りなら、どこから入るの?」と疑問に思われるでしょう。上の画像のように、右隣にある「二條薬業会館」から入っていきます。
毎年11月には「薬祖神祭」というお祭りがあり、この時には中が見られるそうです。興味津々なので、その時に訪れてみたいですね。
アクセス
- 京都市バス「烏丸二条」下車、徒歩3分