やっと本編
(昨日の続きです)
「明智越え」のことを書く前に疲れてしまった昨日ですが、今日はその続きを書きますよ。アプローチが長すぎますね。でも保津町は、なかなか見どころが多くて楽しかったんですよ。
さて、やってきました「明智越え」の登り口、「簾戸口(すどぐち)」です。
道の横に案内書きがずらずらと並び、見落とすことがないでしょうけど、ちょっと入り口が狭いんでないかい?
最初のところだけコンクリートになってます。えらく細いですよ。ちょっと心配です。ま、とりあえず分け入ってみます。
山道に入るとすぐに「保津百景道しるべ」の標識が立ってます。たぶん標識のQRコードを読み込めば、なんかの情報が呼び出せるのでしょうけど、携帯を取り出すのが邪魔くさいので今回はパス。なんか面白そうではあるのですが、まだ登り口に入ったところなので、あんまり油を売っていて時間が無くなると困ります。進みましょう。
おおっと!いきなり道がありません。倒木で道が塞がれています。まだ100mも進んでませんよ。映画「遠すぎた橋」の第1の橋が爆破された時のような心境です。(変なたとえですいません)
そういえば、登り口の案内に「台風21号、22号の影響で倒木がたくさんあるので注意」と書かれていましたなぁ。倒木を迂回して進撃します。
「保津百景道しるべ」がたくさんあるのですが、時間の都合で割愛。先を急ぎます。
怒涛の登りが始まりました。Webの情報では「明智越え」は亀岡側も保津峡側も入口からしばらくが険しい登りだとのこと。日ごろの運動不足に加えて、今週は仕事が忙しかったので、ひぃひぃ、はぁはぁと情けない体たらくで、とぼとぼと登っていきます。
山登りが趣味の人からすると「なんやこんな坂ぐらいで…」と言われそうですが、日常生活では2階までしか階段を使わない生活なので、「上がる」「登る」に対しては耐性がありません。
たまに亀岡側の景色が見えるので、その時だけは力が湧いてきます。
でも、見えなくなった瞬間にプシューと力が抜けていく感じですよ。いやはやまったく。
登り道の途中で、「帯解け石」というところがありました。「山帰えり、肩荷を解く一服場」とありますので、まだ行きしの道ですがちょっと一服して、水分補給しました。で、「帯解け石」って、どれ? それらしい石が無いんですけど。気にしないで出発です。
時々なだらかになりますが、基本は登り道が続きます。杉林はなだらかなところが多いですね。
新緑がきれいな時期なので、目の保養にはなります。青々として心が洗われます。
おおっと、また倒木。障害物競走の様相を呈してきましたよ。
「石堂古墳」まで来ました。木が生い茂っているのでどこが古墳なのかよくわかりません。
せっかくですから、上を見上げて緑を楽しみましょう。
もう少しすると、緑が濃くなってしまって、このように光に透ける葉っぱは少なくなってしまいます。この透明感が新鮮です。
コースの途中には標識があるので、分かれ道でも、まず間違うことはないと思います。でも慎重によく見ていきましょう。
今日もけっこうたくさんの写真を撮っています。最近コンデジの電池が早く減ります。もう2年酷使している電池なので、そろそろ替え時かなぁ。
「峯の堂(むねんどう)」まで来ました。どうやって「むねんどう」って読むんでしょうかね。このあたりに来ると、登り道は一段落して、なだらかな登りや尾根伝いの道になります。
「いしだぁはん?」何じゃこりゃ?
尾根道は歩きやすいですね。気持ちが楽ですよ。
が、しかし、またまた倒木の嵐。なんか爆撃の跡みたいですよ。こんなのがしばらく続きます。
根こそぎ倒されているような感じです。倒木によって地面が薄皮のようにめくれあがっています。
またまた亀岡市が見えています。亀岡盆地はのどかな田園風景です。
「鐘撞堂跡」です。跡というだけあって、痕跡がありません。
周りの山々と同じような高さになってきています。丘陵地を歩くように尾根伝いに進みます。
ほんでもって、またとんでもない倒木の数々。
道の両側は荒れ放題。台風の時にはよっぽどの大風が吹いたんでしょうね。
尾根が削れてしまいそうになっていますね。両側ともけっこう切り立って、深い谷になってます。
やっと抜けたと思ったら…
もう、勘弁してください。ベトナム戦争の爆撃されたジャングルの様相です。ほんと。
道、崩れています。左下は谷底の方まで何もありません。足を滑らせて落ちたら、ちょっとやそっとでは帰ってこられない感じです。確か「ファミリー向けハイキングコース」ってどっかに書いてましたよね。ドキドキの冒険体験ですよ。
「土用の霊泉」です。この上の方に10mも上がると尾根の頂上なんですけど、ここでは水が湧いていたんですね。ホンマですかいなぁと半信半疑でしたが…どうもほんとのようです。
看板にアオガエルが張り付いています。やっぱり水場なんですね。山の頂上付近ですよ。
そこから少し歩くと、おお見えだしたぞ!
「京じゃ、京じゃ、京の都じゃ!本能寺は近いぞ!」
はっきりと見えています。盆地の真ん中に見える3連山は「双ヶ岡」です。この方角から見ると、その真っすぐ向こうの方に本能寺もあるはずです。一気に力がみなぎってきました。(なんせもう登りはないと思われるので、おほほほほ)
こんな景色が見えるので山登りはやめられないんでしょうね。この日一番の絶景です。光秀もこの景色を見て、今から自分が挑戦する大勝負を思うと、それこそ武者震いをしたことと思います。
ハイキングコースの標識を横目に道を急ぎます。
おお、あれは愛宕山ではないか。きれいな景色じゃ。(光秀になっている)
でも、我に返ります。もう、勘弁してください。斜めなっていて、谷の方にずり落ちていきそうな傾斜道です。
画像ではかすんでいますが、京都市の北区の方が見えています。上賀茂の方ですね。景色も良いし、12時前になったのでお昼にしましょう。
「照り焼きチキンサンド」いただきっ。
「ハムレタスサンド」いただきっ。
「シソ・ベーコンなんちゃら(名前忘れた)」いただきっ。
もう一つ、アンパンもあったのですが、写真撮り忘れました。ハイキングに来たら、やっぱり昼食が楽しみですよね。お弁当もいいのですが、帰りに容器が邪魔にならないパンやおにぎりを持ってくることが多いです。包んであるビニール包装をきれいに折りたためば、持ち帰るのも簡単でじゃまにならないですしね。それと分割して食べられるというのが良いです。いっぺんに食べるとお腹がいっぱいで、歩くのがしんどくなってしまうので。
のんびりと昼食を食べたので、いざ出発。本能寺を目指しましょう。
ま、道がなだらかなので、こんなに気分よく行けるんですけどね。
おお、あの砂防ダムの辺りは「水尾」の郷ではないか。明智越えももう少し。クライマックスは近いぞえ。
ということで、その3に続きます。(まだ引っ張るんかい。と言われそうですけど…)
アクセス
- JR嵯峨野線「亀岡」から徒歩約30分で「明智越え」入口