興味津々で のぞき をする
昨年の秋に一度紹介した「本願寺水道水源地」ですが、その時には周りが工事中で囲いの中がどんなになっているのかが不明でした。ところが先日その横を通ると工事は終わっており、きれいに整備されています。
周りより高くなっているところなのですが、これ幸いによじ登って中を見てみました。
場所は京都市左京区の蹴上インクラインの一番上のところです。「義経大日如来」の横ですね。
この看板は以前の訪問時と変わりがありません。周りの地面よりも一段と高いところなので、鉄柵のある高さのところまで土手を上りました。恐る恐る中を覗き込むと…
なんか、石造りの池というか、プールのようになってますね。ただのずんべらぼんの石と違って、なんとなく装飾っぽい化粧が施されているようです。何か気品が感じられますね。
これが、「本願寺水道水源地」そのものです。平地からは見えないところを登って見るというのは、ちょっと「見てはいけないものを見る」ような感覚にとらわれて、こっぱずかしいですね。横を流れる琵琶湖疎水から疎水分線として水が引かれています。
前回の訪問記のところでも書きましたが、「本願寺水道」は飲料水や生活用水のための水道ではなく、東本願寺が火災になったときに、消火活動に使うための防火用水の水源として、ここ蹴上からわざわざ引っ張られたものです。水道管は総延長で4.6㎞にも及ぶそうです。明治時代には壮大な計画を立てる人たちがいたんですね。それと当時の施設がまだ部分的にでも残っているというのが京都らしいですね。現在は老朽化していて、残念ながら水は止められています。
先日の5月26日(土)にウォーキングイベント「本願寺水道を歩こう2018」という催しが開かれたようですが、仕事の出勤日だったので参加できませんでした。そのうち個人的に、本願寺水道に沿って東本願寺まで歩いてみたいと思っています。
前回訪問時の記事です。お時間ある方、よろしかったら下のリンクからどうぞ。
アクセス
- 京都市営地下鉄「蹴上」下車、徒歩3分